RHEL 6.3バンドル版MySQL 5.1.61がInnoDB Pluginをサポート

タイトルで本エントリの内容はほぼ終了となりますが、6月20日Red Hat Enterprise Linux 6.3がリリースされ、ディストリビューション付属版のMySQL 5.1.61においてようやくInnoDB Pluginが有効化されました。

The InnoDB storage engine is built-in for all architectures. This update adds InnoDB Plugin, the InnoDB storage engine as a plug-in for the 32-bit x86, AMD64, and Intel 64 architectures. The plug-in offers additional features and better performance than when using the built-in InnoDB storage engine. Refer to the MySQL documentation, linked to in the References section, for information about enabling the plug-in. (BZ#740224)

RHEL 6バンドル版のMySQL 5.1はこれまでInnoDB Pluginが無効化された状態でリリースされていました。そのため2011年7月のエントリでは、InnoDB Pluginを有効化するためにMySQLをSource RPMからリビルドする手順をご紹介しました。その後Red Hat Bugzillaにフィーチャーリクエストを行ったところ、時間はかかりましたが今回のRHEL 6.3にてめでたくInnoDB Pluginが有効化される運びとなりました。

もちろんオラクル公式版のMySQL 5.5を利用できる環境であれば、そちらを利用されることをおすすめいたします。ただ、大人の事情で外部パッケージの導入ができない場合もあろうかと思います。そのような場合は、次善の策として今回のアップデートをご検討いただければ幸いです。CentOSScientific Linuxといったクローンディストリビューションについても、ほどなく対応がなされるものと思います。
InnoDB Pluginの優位性については、もう2年も前になりますが2010年4月のエントリにまとめてあります。設定方法やベンチマーク結果もご紹介していますので、ぜひご覧ください。