dstat2graphs(dstatグラフ化ツール)の更新

5年前に作ったdstat2graphsを更新しました。

  • RHEL 7系に対応し、RHEL 5系の対応を終了しました。
  • dstatのオプション -r(Disk IOPS) と -l(Load Average) に対応しました。
  • 任意の取得間隔秒数に対応しました。
  • X軸に経過時間を表示するか実際の時刻を表示するかを選べるようにしました。

OSのリソース情報を収集する際、本番環境であればZabbix、Elastic Stackなどの監視ツールを使うところですが、試験環境でしたら手軽にdstatで済ませるのも一つの案かと思います。dstatはディストリビューションに付属しているので、導入の壁が低いのもうれしいですね。
dstat2graphsもなかなか自由にソフトウェアの導入ができない開発現場を想定して、ディストリビューション付属のパッケージのみで構築できるようにしています。ぜひ、試してみてください。

(おまけ)iostat2graphsとrstat

dstatはとても便利なのですが、DBエンジニアとしてはディスクI/Oをもう少し詳しく調査したいところです。そこでiostatを使うわけですが、せっかくなのでiostatもグラフ化できるようにしておきました。

iostatはdstatほどmachine-readableなログを出力してくれないので、あらかじめフィルタを挟む設計にしました。リソース情報を収集する際はiostatを直接実行するのではなく、以下のrstatというツールを使用してください。

rstatはdstat、iostatとついでにpidstatを複数のリモートホストで実行し、ログをCSV形式で出力するツールです。出力されたdstatのログはdstat2graphs、iostatのログはiostat2graphsでグラフ化することができます。pidstatに対しては特にツールは用意しておらず、Excelでオートフィルタをかけて見ることを想定しています。