MySQL 5.1.35リリース

出ました。5.1.35では47個の不具合が修正されています。
今回は3行クラッシャー、Bug#44151のご紹介です。

mysql> use information_schema
Reading table information for completion of table and column names
You can turn off this feature to get a quicker startup with -A

Database changed
mysql> handler PROCESSLIST open;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

mysql> handler PROCESSLIST read first;
ERROR 2013 (HY000): Lost connection to MySQL server during query

HANDLER文でinformation_schema内のテーブルにアクセスすると、サーバがクラッシュするというバグです。
HANDLER文というのはストレージエンジンに直接アクセスするためのインタフェースです(マニュアル)。そもそも私はこの機能を使っている人を見たことがないですが、今回のバグはさらに実テーブルを持たないinformation_schemaに対してわざわざHANDLER文でアクセスすると、サーバがクラッシュするという話です。よくこんなバグが見つかったものです。
品質面で言うとマイナーバージョンアップあたりのバグ修正の数は5.1.30から全然減っていないのですが、発生条件を読むとだんだんマニアックになってきています。この例のようにマイナーな機能を二つ組み合わせて初めて起こるといったものが多いですね。MySQL 5.1はレプリケーション関連でまだImportant Changeが出ている状況ではありますが、それ以外はようやく枯れてきているのかもしれません。