MySQLのライセンスおよび価格について

このエントリは、Get The Facts: MySQL Licensing and Pricing (Oracle's MySQL Blog)の翻訳記事です。
MySQL Community EditionにInnoDBが引き続き含まれるかどうかという混乱については、すでに疑いは晴れたものと思います。Sheeri CabralDarren Cassar、そしてキャッチーな見出しの記事によって生み出された誤解を解くのを助けてくれたみなさまに感謝いたします。混乱の一部は、MySQL Classic Edition(長い間組み込み向けとして存在していたものです)をMySQL Community Editionと同じものだと思い込んでしまったがために引き起こされたものです…、が、もちろんこれらは異なるものです。このことをはっきりさせるために、私たちはウェブページを適切に修正しました。
数多くのブログがOracleによるMySQLの値上げに言及しています。しかしそれは正確ではありません。これから本当のことをご説明いたします。
MySQLにおけるデュアルライセンスモデルは継続されます。MySQL Community EditionはGPLに基づいて引き続き無償で利用することができ、これにはInnoDBストレージエンジンも含まれます。MySQL Commercial Editionに関しては、ライセンスの単純化とユーザにより多くの便益を提供する目的で、いくつかの変更が行われました。

  • エンドユーザ向け価格モデルとしては、年間サブスクリプションが継続されます。これにはソフトウェア、サポート、アップデートおよびメンテナンスが含まれます。
  • 価格の算出基準としては、サーバあたりの形が継続されます。

エンドユーザ向けのCommercial Editionについて、今後は以下の2つのサブスクリプションから選択することとなります。

では、何が変わったのでしょうか?

  1. すべてのお客さまに対する、24×7、インシデント数制限のないグローバルのサポート
    これまでMySQLのサポートモデルは、年間インシデント数が2で営業時間帯のみのサポートから24×7のサポートまで、4つの階層に分かれていました。Oracleの新しいモデルにおいては、すべてのお客さまが24×7、グローバルの高品質なプレミアサポートをインシデント数の制限なしに受けられます。
  2. 単純なライセンス、より多くの機能
    これまでMySQLサブスクリプションパッケージはBasic、Silver、GoldおよびPlatinumの4種類があり、それぞれに異なるレベルのサポートが付属し、しかしながらすべての機能が含まれているわけではありませんでした。価格は年間599ドルから5,000ドルまでとなっていました。新しいサブスクリプションパッケージはStandard EditionとEnterprise Editionの2種類となり、双方が24×7サポート、無制限の問い合わせ、そして新しい機能を含んでいます。価格は年間2,000ドルから5,000ドルまでとなっています。
    私たちはBasicサポートと呼ばれていた年間599ドルの価格体系を廃止しました。これはパッチやアップデートへのアクセス権が提供され、また営業時間帯のみの問い合わせと、その回答を年間2回受けられるだけ電子メールにより年間2回の問い合わせ回答を受けられるだけという、非常に限定されたサポートとなっていました。要するにこの選択肢が選ばれることはあまりなかったのです。今後はサーバあたり年間2,000ドルからという価格体系となり、これに無制限の24×7サポート、さらにMySQL Workbenchが含まれるようになります。つまり、より高いサポートレベルとより多くの機能が提供されるようになるのです。
  3. まとめます。私たちは今後より多くの機能と、24×7でインシデント数が無制限のプレミアサポートを低価格で提供いたします。価格リストにおけるいずれのカテゴリにおいても、これまでより良いサポートとより多くの機能を提供いたします。例えば、これまで24×7サポートはサーバあたり年間3,000ドルから利用可能でしたが、今後はサーバあたり年間2,000ドルでご利用いただけるようになります。

注釈:

このエントリによって、MySQLに対する私たちのライセンスポリシーが明確化されることを願っています。