MySQLのバグ曲線

先日ふとMySQLの品質を確認する方法はないだろうかと考えて、試しにリリースノートの情報をもとにバグ曲線を描いてみました。ソフトウェアの信頼度成長曲線とかゴンペルツ曲線などとも呼ばれているものです。

  • 対象はMySQL 5.0.0〜5.0.275.0.28〜5.0.82(Enterprise版)と5.1.1〜5.1.35
  • 四半期ごとにリリースされているService Pack(QSP)は除外
  • betaと書かれているグラフはalphaとRCの期間も含む
  • リリースノートのエントリごとに1件と数える(複数のバグ番号が含まれていても1件)
  • かなり適当なプログラムで集計したので若干処理ミスがあるけど気にしない(^^;

教科書通りと言いますか、結構きれいなグラフになっていますね。

  • MySQL 5.0のバグは収束してきているように見える
  • MySQL 5.0のGAはやはり早すぎた(2005/10/19)
  • MySQL 5.1のGA時点での品質はMySQL 5.0のGA時点よりもよさそうだ
  • MySQL 5.1のバグ修正数はMySQL 5.0よりも多くなった(2009/01/19以降)
  • MySQL 5.1のバグはRCの末期に一旦収束しかけたが、GAが出たらまた伸び始めた

このグラフだけで何かを結論づけるのは難しいのですが、私の所感としては、MySQL 5.0が枯れてきているのはうれしいけれど、サポートが2009年末で終わってしまうので新規の案件はMySQL 5.1にしないとなあといったところでしょうか。それにしてもこれまで約3,000ものバグが修正されてきているのですね。