MySQL 5.4.2-betaリリース
出ました。MySQL 5.4系列にも、このバージョンからInnoDB Pluginが同梱されるようになりました。
元々MySQL 5.4はInnoDBの性能向上が主な改善点だったのですが、MySQL 5.1でもInnoDB Pluginを使えるようになったので特長が薄れてしまっています。とはいえ、MySQL 5.4には他にも改善点があります。私が注目しているのは以下の二点です。
- SQLオプティマイザの強化。Batched Key Accessというテクニックにより、いくつかのテーブル結合が高速化されます。
- 準同期レプリケーションインタフェースのサポート。スレーブ側に更新データが届いたことを保証できるため、レプリケーションをDRBDのような可用性向上のための手段として用いることができるようになります。ただしこれはインタフェースのみのサポートであり、準同期レプリケーション自体は本体とは別個にプラグインの形で提供される予定です。
MySQL 5.4.2-betaにおけるバグ修正は12件と、それほど多くありません。ここ最近のMySQL 5.0/5.1のバグ修正はどうやらMySQL 5.4.4-betaに取り込まれているようで、こちらにはものすごい数の修正点が挙げられています。