MySQL 5.4.3-betaリリース
出ました。今回は仕様変更が3件と、バグ修正が48件あります。
このバージョンから、InnoDBのパラメータについていくつかデフォルト値が変更されました。デフォルト値をMySQL 5.1、MySQL 5.1のInnoDB向けサンプルファイル(my-innodb-heavy-4G.cnf)、MySQL 5.4.0と比較してみると以下のようになります。
パラメータ | 5.1 | 5.1(heavy) | 5.4.0 | 5.4.3 |
---|---|---|---|---|
innodb_autoextend_increment | 8MB | 8MB | 64MB | 8MB |
innodb_buffer_pool_size | 8MB | 2,048MB | 1,024MB | 128MB |
innodb_log_buffer_size | 1MB | 8MB | 16MB | 8MB |
innodb_log_file_size | 5MB | 256MB | 128MB | 5MB |
innodb_log_files_in_group | 2 | 3 | 3 | 2 |
innodb_read_io_threads | - | - | 8 | 4 |
innodb_write_io_threads | - | - | 8 | 4 |
MySQL 5.4.3では全体的に控えめな設定に戻されたようです。私はMySQL 5.4.0のアグレッシブなデフォルト値が好きなのですが(笑)、デフォルト設定でいきなりメモリを1GBも取られたり、InnoDBのログファイルでディスクを128MB×3も確保されてしまうのはさすがに問題視されたのかもしれませんね。そもそもMyISAMしか使わない場合は完全に無駄ですし。
ちなみにOracle Databaseと比較すると、Database Configuration Assistantで何もカスタマイズせずにデータベースを作成した場合、innodb_buffer_pool_sizeに相当するSGA_TARGETが物理メモリの30%、innodb_log_file_sizeに相当するREDOログファイルが50MB×3となります。このことからもMySQL 5.4.0のアグレッシブさが分かると思います。